田舎町 2

実家に帰省してます。

未だに帰省をきしょうと読み間違えます。

 

僕はおばあちゃんっ子で、小さいころから

親とけんかした際は

決まってばあやが庇ってくれてました。

正義の味方のような、僕だけのヒーロー、

そんな感じでした。

 

そんなばあやにも反抗した事もあって。

「うるさい、ばあちゃんには関係ない」

とか酷い言葉で沢山悲しい思いをさせて

しまった事もあります。それなのにその翌日は

いつも通り優しく振る舞ってくれて。

 

当時尖ってた僕は、昨日ひどいこと言ったのに

もう忘れてんのかな、ボケたのかな、忘れた

ふりしてんのかな、と思考回路が歪曲してて。

 

今思えば、大人の対応してくれてて。

孫は目に入れても痛くないというか。

優しさで溢れていて。

頭では分かってても素直になれなかった。

 

そんなばあやも86歳(そろそろ誕生日)。

昨年から体調を崩し、入退院を繰り返し

いまは歩くこともままなりません。

 

隔週で帰るたびに、

この前転けてとか、トイレの時間が近くなって

とか胸が締め付けられるような話を家族から

聞いて、その度目頭が熱くなります。

 

こんなことなら医者になればよかった

そうすれば自分のこの手で救えるのに!

とか腰が砕けるほど安直な考えにも至ります。

 

僕に出来ることは側にいること、

1日の話をすること、そんな些細な事しか

出来ないのだけど、少しでも日々の活力の源

になれてるといいなぁ。

 

介護は大変ということを身を持って

体感しているけど、それでも少しでも長く

一緒に入れたらなぁと強く強く思います。

 

誰しも幸せになる為、産声あげて

いつかいつかは土に還るとはいえども

後悔なんてなかったって笑って言えるように

1日1日の時間を大事に生活していきたい。

 

うん。家族って大切だ。